UnNews:ビリヤード国際選手権で妨害 化石燃料の使用停止訴え
【2023年4月21日 配信】
4月17日に英国で開催されたビリヤードの国際選手権に環境活動家が闖入し、試合を妨害した。大会運営に大きな打撃を与えることになったが、それ以上に用いられた手段が人体から噴出した可燃性の温暖化ガスであったことが波紋を広げている。
今回妨害を行ったのは、昨年ゴッホ作「ひまわり」の絵にトマトスープをかけるパフォーマンスで話題を呼んだJSO(Just Stop Oil)のメンバー。派手なパフォーマンスは観衆の目を引いたが、「環境保全とゴッホ『ひまわり』の作品に何の関係があるのかわからない」「食べ物を粗末にするとは飢餓に苦しむ人々への配慮がない」など、かえって団体の評価を下げることになってしまった。そこで今回は別の手段として、人間が自ら作り出せる物質を用いることにしたようだ。
「今回使用されたのは人間由来の可燃性ガスです。『我々にも、燃料を産出する力がある』そんな力強いメッセージを読み取ることができます」こう語るのは、長年環境活動を行ってきたN氏。確かにガスはメタンや水素といった危険物を多く含み、デンマークでは当該ガスに引火したことによる死亡事故も起こっている。しかしそれが、環境活動とどう結びつくのだろうか。
これに対して、N氏は以下のように語る。
- 「人間が化石燃料に頼らなければならないのは、結局のところ燃料となるものがないからです。しかし実際には我々も可燃性ガスを日々産出しているのであり、その量は特殊な訓練によって増加させることが可能です。実際、今回逮捕されてしまった彼が出したガスの量がすさまじいことは一目瞭然でしょう。惚れ惚れするぐらいです」
人間が1日に排出するガスの量は、200ml~2000mlと言われている。ところが写真を見る限り、どんなに少なく見積もっても10000mlは排出しているのではないだろうか。人間の限界を超えた――言ってしまえば、命を懸けた――パフォーマンスだったといえるだろう。
試合はその後、1台は40分遅れで試合を再開したものの、もう一つの台では試合実施不能となり日程が延期された。ガスだけでは台は汚れないはずだが、なにがあったのだろうか。
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